特長

簡単接続

お手持ちのパソコンに接続するだけでOK! 高機能な心電計の誕生です

パソコンにソフトをインストール。

付属品のCD-ROMからお手持ちのパソコンにソフトをインストールしてください。
むずかしい操作や設定はありません。

パソコンへの接続はUSBにつなぐだけ。

接続はパソコンのUSBにケーブルをつなぐだけのワンアクションタイプ。ソフトを立ち上げ患者様に電極をつなげれば、従来の心電計と同じように心電図12誘導がパソコンの画面に表示されます。

Bluetoothによる待望のコードレス化を実現!離れた場所からも心電図がとれます。

パソコンにソフトをインストール。

付属品のCD-ROMからお手持ちのパソコンにソフトをインストールしてください。
むずかしい操作や設定はありません。

Bluetoothによるワイヤレス接続。

パソコンとの接続用ケーブルが不要なので、診療スペースを有効に活用できます。 また、デスクトップパソコンとの接続が可能となりました。※お使いのPCによっては、USB Bluetooth アダプタなどが必要な場合があります。

検査モード

検査モードは2パターン。

画面設定

多彩な表示画面が選択できます。 メーカーのお仕着せの決まった色だけを選ぶのはつまらないものです。気分や季節、さらに心電図を見る場所の明るさなど診療科の環境によって最適な画面設定に変更いただけます。

フィルター

高機能なフィルター設定が可能です。 リフトフィルタについて 心電図波形の基線の揺れを補正します。3種類のフィルタを用意しました。 0.15Hz(やや弱い)→0.25Hz(弱い)→0.5Hz(強い) 筋電フィルタについて(ローパスフィルタ) 筋電によるノイズなどを取り除きます。20Hz(強)、30Hz(中)、40Hz(弱)の3種類で用意しました。

印刷

心電図の印刷は、お手持ちのプリンターでOK。 パソコンプリンタ方式なら熱転写用紙のように印字の劣化もなく、長期間の保存に最適です。また、専用用紙の在庫に気を配ることもありません。

ペースメーカー波形

ペースメーカー波形の認識が向上。ペースメーカー検出機能の搭載により、ペースメーカー波形(スパイク)の表示が可能となりました。

ペースメーカースパイク認識の向上

従来の「ECG Explorer 500A」のサンプリング周波数(間隔)は、通常の心電図波形の診断を行うのには十分な周波数(間隔)なのですが、0.3ms~1.0ms程度のパルス幅のペースメーカースパイクを認識させるのには不十分な場合があり、ペースメーカースパイクを見落としてしまうことが多くありました。
新製品の「ECG Explorer 500X1/X2」では、心電アンプ内部のLSI(集積回路)とプログラムを改良し心電図波形のサンプリングとは別の回路で、ペースメーカー波形を認識させるためのA/Dコンバータで10,000Hz(サンプリング間隔:0.1ms)でのサンプリングを行うことで、ペースメーカー診断の精度と波形の描画性が格段に向上しペースメーカー波形を確実に認識できるようになりました。サンプリングの原理的には標本化すべき原信号の2倍より高い周波数が必要なので、10,000Hzでのサンプリングが可能な「ECG Explorer 500X1/X2」の場合、理論上ではパルス幅が0.2ms以上のペースメーカースパイクであれば認識が可能ということになります。
また、ペースメーカー認識の処理後にノイズ除去のための各フィルター処理を行なうため、筋電フィルタや電源フィルタをONにした状態でもペースメーカースパイクを見落とすことなく表示させることが可能です。

ペースメーカースパイクだけを抽出する色分け機能

ペースメーカースパイクを画面上と印刷レポートに赤色で表示させることで、見やすく分かりやすい波形を得ることが可能となりました。 従来の心電計では、ペースメーカーパルスが心電図と同じ色で表示されてしまうため、ペースメーカー心電図が非常に分かりにくく、ノイズや不整脈などと見間違えてしまうことも多くあったと思います。今回、ペースメーカースパイクだけを抽出して色分けする機能により、他のノイズや不整脈などと明確に見分けることができるようになります。また、自動解析も「ペースメーカ心電図」と解析を行い、ミネソタコードも「6-8=人工調律」での分類を行います。この機能を搭載した「ECG Explorer 500X1/X2」をご使用いただくことによって先生方の診断の質を向上させるのにお役立ちできるのではないかと思います。

波形安定速度

心電図計測と解析方法について

計測について

  1. 初めに、「ECG Explorer 500X1/X2」で取り込んだ10秒または任意の秒数の波形の中で、期外収縮などの正常波形ではないものを除きます。
  2. 心電波形を計測する為に、代表となる1心拍を抽出しなければなりません。
    「ECG Explorer 500X1/X2」は、取り込んだ○の波形を、更にMedian(メディアン)という手法を用いて、より正確な値を計算します。心電波形は、1心拍ごとに少しずつ値が違うものです。単純 に平均をするだけでは、誤差が発生します。

    Median(メディアン)とは

    いくつかのデータの中で中央の値を求めます。これはデータを昇順などで並び替えた場合に、真ん中にある値を求めるものです。単純に算術平均する場合と比べて、データにばらつきがあった場合でも比較的正しい値を求めることが出来ます。

12誘導同位相計測

次に、12誘導を同時に観察します。
先ほど計測した値を、12誘導の同位相でP間隔、QRS幅、QT間隔などの計測を行います。 これによって、より正しい計測値を抽出することが可能となります。
この計測方法は、最近の心電図解析装置で採用されている新しい手法です。
従来の心電図解析装置には、代表1心拍を抽出する為には、単一誘導の2または3心拍目の1心拍のみを計測して心電図解析を行うものがありました。これでは、いくら解析論理プログラムが優秀であっても、正しい解析結果を得るのは困難です。
「ECG Explorer 500X1/X2」は、心電図記録中にノイズが混入したり、数回とり直しをしても、比較的安定した正しい解析結果が得られるのは、以上の理由だからです。

小児心電図解析

「ECG Explorer 500X1/X2」解析ソフトは、小児心電図解析も可能です。年齢は、1歳から正しい心電図解析を行います。
年齢(歳) 心拍数(洞徐脈) 洞頻脈
<=5 <65 >140
<=8 <60 >135
<=12 <55 >130
<=16 <50 >120
>16 <=60 >100
成人男性では心拍数の正常範囲は下記の通り
Sinus rhythm(洞調律)
  PR interval is regular
and P waveform is constant
and -30°≦P axis≦120°
and 60≦Heart rate<100
and Max of RR interval – Min of RR interval<0.2×RR interval mean
「ECG Explorer 500X1/X2」は、優れた解析プログラムを搭載していますが、今後も診断論理については常に見直し、より良い性能に進化して参ります。いつまでも最新プログラムを提供できるよう、頑張ります。 心電ソフトウェアのアップデートについては、弊社ホームページのサポートページからダウンロードできます。

診断名称について

2008年3月31日より、日本循環器学会の日本循環器学会用語委員会、循環器学用語合同委員会編による「循環器学会用語集第3版」により、以下の循環器における病名(診断名)が変更されています。 「ECG Explorer 500X1/X2」は、間違った診断名や古い診断名は使用しておりません。
最新の循環器用語を使用した診断名で自動解析を行います。
英 語 名
Premature ventricular contraction 心室期外収縮 心室期外収縮
Atrial premature contraction 心房期外収縮 心房期外収縮
Premature supraventricular contraction 上室期外収縮 上室期外収縮
Sinus arrhythmia 不整脈 洞不整脈
Sinus bradycardia 徐脈 洞徐脈
Sinus tachycardia 頻脈 洞頻脈
診断名一覧
洞調律
洞頻脈
洞徐脈
洞不整脈
著明な洞不整脈
心房調律
心房頻拍
心房細動
頻脈性の心房細動
徐脈性の心房細動
変行伝導を伴う心房細動または心室期外収縮
変行伝導を伴う頻脈陛の心房細動、または心室期外収縮
変行伝導を伴う徐脈rの心房細動、または心室期外収縮
心房粗動
変行伝導を伴う心房粗動または心室期外収縮
心房粗動を否定しえず
接合部調律
接合部頻拍
接合部徐脈
上室調律
上室頻拍
上室徐脈
上室期外収縮、散発
上室期外収縮、頻発
上室期外収縮、頻発、二段脈
心室調律
心室頻拍
心室期外収縮、散発
心室期外収縮、頻発
心室期外収縮、散発、二段脈
異所性期外収縮、散発
異所性期外収縮、頻発
期外収縮、頻発、二段脈
AAIペースメーカ心電図
VVIペースメーカ心電図
原因不明の規則的調律
原因不明の調律
PR短縮
WPW症候群(A型)
WPW症候群(B型)
WPW症候群、非定型
間欠的WPW症候群
第1度房室ブロック
第2度房室ブロック(モビッツ・型)
第2度房室ブロック(モビッツ・型)
右室伝導遅延
不完全右脚ブロック
完全右脚ブロック
完全右脚ブロック、右室肥大の可能性あり
不完全左脚ブロック
完全左脚ブロック
左脚前枝ブロック
左脚後枝ブロック
非特異的心室内伝導傷害
非特異的心室内束枝ブロック
右室肥大の可能性
右室肥大
異常な再分極を伴う右室肥大
軽度右室高電位、正常範囲か
左室肥大の可能性
軽度左室高電位、正常範囲か
左室高電位
異常な再分極を伴う左室肥大
前壁心筋梗塞
前壁中隔心筋梗塞
側壁心筋梗塞
下壁心筋梗塞
前壁心筋梗塞を否定しえず、おそらく陳旧性
前壁心筋梗塞を否定しえず、おそらく最近
前壁心筋梗塞を否定しえず、おそらく急性
前壁心筋梗塞の可能性、おそらく陳旧性
前壁心筋梗塞の可能性、おそらく最近
前壁心筋梗塞の可能性、おそらく急性
前壁心筋梗塞、おそらく陳旧性
前壁心筋梗塞、おそらく最近
前壁心筋梗塞、おそらく急性
前壁中隔心筋梗塞を否定しえず、おそらく陳旧性
前壁中隔心筋梗塞を否定しえず、おそらく最近
前壁中隔心筋梗塞を否定しえず、おそらく急性
前壁中隔心筋梗塞の可能性、おそらく陳旧性
前壁中隔心筋梗塞の可能性、おそらく最近
前壁中隔心筋梗塞の可能性、おそらく急性
前壁中隔心筋梗塞、おそらく陳旧性
前壁中隔心筋梗塞、おそらく最近
前壁中隔心筋梗塞、おそらく急性
側壁心筋梗塞を否定しえず、おそらく陳旧性
側壁心筋梗塞を否定しえず、おそらく最近
側壁心筋梗塞を否定しえず、おそらく急性
側壁心筋梗塞の可能性、おそらく陳旧性
側壁心筋梗塞の可能性、おそらく最近
側壁心筋梗塞の可能性、おそらく急性
側壁心筋梗塞、おそらく陳旧性
側壁心筋梗塞、おそらく最近
側壁心筋梗塞、おそらく急性
下壁心筋梗塞を否定しえず、おそらく陳旧性
下壁心筋梗塞を否定しえず、おそらく最近
下壁心筋梗塞を否定しえず、おそらく急性
下壁心筋梗塞の可能性、おそらく陳旧性
下壁心筋梗塞の可能性、おそらく最近
下壁心筋梗塞の可能性、おそらく急性
下壁心筋梗塞、おそらく陳旧性
下壁心筋梗塞、おそらく最近
下壁心筋梗塞、おそらく急性
下後壁心筋梗塞を否定しえず、おそらく陳旧性
下後壁心筋梗塞を否定しえず、おそらく最近
下後壁心筋梗塞を否定しえず、おそらく急性
下後壁心筋梗塞の可能性、おそらく陳旧性
下後壁心筋梗塞の可能性、おそらく最近
下後壁心筋梗塞の可能性、おそらく急性
下後壁心筋梗塞、おそらく陳旧性
下後壁心筋梗塞、おそらく最近
下後壁心筋梗塞、おそらく急性
V3/V4誘導に異常Q波
V1/V2誘導に異常Q波
1/aVL/V5/V6誘導に異常Q波
H/aVF誘導に異常Q波
心筋虚血
心筋傷害
ST下降
ST上昇
早期再分極
急性心内膜炎の可能性
T波異常
T波異常、下壁心筋虚血の可能性
T波異常、下壁心筋虚血
T波異常、側壁心筋虚血の可能性
T波異常、側壁心筋虚血
T波異常、下壁心筋虚血の可能性
T波異常、下壁心筋虚血
前壁心筋傷害の可能性
前壁心筋傷害
高位側壁心筋傷害の可能性
高位側壁心筋傷害
下壁心筋傷害の可能性
下壁心筋傷害
ST下降、おそらくジギタリス効果
軽度のST下降
軽度のST下降、おそらくジギタリス効果
中等度のST下降
中等度のST下降、おそらくジギタリス効果
著明なST下降、おそらく心筋傷害
著明なST下降、おそらく心筋傷害またはジギタリス効果
著明なST下降、心筋傷害
ST接合部J型下降、おそらく正常
異常なST接合部J型下降
ST上昇、おそらく早期再分極
早期再分極
高いT波、おそらく高カリウム血症
非特異的T波異常
非特異的T波異常、おそらくジギタリス効果
前壁中隔心筋傷害の可能性
前壁中隔心筋傷害
右房肥大の可能性
右房肥大
左房肥大の可能性
左房肥大
軽度な右軸偏位
右軸偏位
軽度な左軸偏位
左軸偏位
不定軸
S1-S2-S3パターン
QRS-T夾角異常
肺性心の疑い
低電位
四肢誘導の低電位
胸部誘導の低電位
右胸心
QTc延長
QTc短縮
四肢電極付け違い
非特異的ST-T波異常
DDDペースメーカ心電図
ペースメーカ心電図

ミネソタコード(ソフト)

「日循協心電図コード2005(1982年版ミネソタコード準拠)」に従った解析プログラムを搭載します。
ミネソタコードは特定健診の心電図コード分類などに広く活用されています。

ミネソタコード分類

ミネソタコードは、3桁の数字で構成され、『大分類-中分類-小分類』でコードされています。
ミネソタコードは、『大分類』コード内では、コードの小さい方がグレードが高くなっています。
大分類には、右の項目があります。

■ 1-0 以下のコードが一つも認められないもの

1-□-□Q・QS波
2-□-□QRS軸偏位
4-□-□ST接合部(J点)とST部下降
5-□-□T波の項目
6-□-□房室伝導障害
7-□-□心室伝導障害
8-□-□不整脈
9-□-□その他の所見

(例)8-3-1心房細動(持続性)

検査画面

心電図レポート

コーネルの積(ソフト)

計測値に”コーネルの積”を追加しました。

コーネル積で分かること

左室肥大の心電図評価としての指標となる ⇒ LVEF(左室駆出率)低下による心不全のリスクの評価
コーネルの積【mm・ms】 =
aVLのR波【mm】
+
V3のS波【mm】)
女性の場合+6㎜で補正
× QRS幅ms
正常値
cornel ≦ 2,440 mm・ms

検査画面

心電図レポート