
導入の背景 | 新規開業 |
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診療科 | 内科・循環器内科 |
導入機器 | ECG Explorer 500X2 |
当院では在宅診療における心疾患評価の質を高めるため、ECG Explorer 500X2(12誘導解析機能付き心電計・ワイヤレス型)を導入しました。
導入のきっかけは、訪問診療で遭遇する不整脈や胸痛といった心疾患の評価をより正確に行いたいという臨床的ニーズにありました。
私は循環器専門医であり、在宅患者さんも心疾患を有する方が比較的多く、迅速に心電図を確認できる体制を整えることは診療の質を高めるうえで大きな意義があります。
実際の使用感としては、普段往診に持参するノートパソコンに接続するだけで利用可能であり、荷物が増えないのは大きな利点です。
さらにワイヤレス仕様のため、訪問先でスペースが限られていてもパソコンの置き場所に困らず柔軟に検査を行うことができます。
携帯型ながら12誘導解析が可能で、急性冠症候群や徐脈・頻脈の評価に十分対応可能です。
私は自ら心電図の判読が可能ですが、内蔵された自動解析機能により他科の医師が単独で検査を行った場合でも最低限の診断には困らず、診療現場全体の安心感につながっています。
おすすめのポイントは、
①軽量で持ち運びやすいこと
②ワイヤレスで省スペースに運用できること
③在宅現場で即時解析が可能なこと
④PCとの親和性が高くデータ保存・共有が容易であること
に集約されます。
ECG Explorer 500X2は在宅診療の現場に適した実用的なデバイスであり、心疾患診療の幅を広げる有効なツールとして今後も積極的に活用していきたいと考えています。
(写真は患者さんの許可をいただき個人情報に配慮した上で掲載しています)