当院は先代から継承しました内科、小児科を標榜する無床診療所で、
外来の他、往診診療も随時行なっております。
往診は都内の道路および駐車場事情から自転車での移動となるため、
携帯する診療器具は可能な限りコンパクトであることが必須です。
以前は診察室で使用している既存のA4サイズ心電計を携帯していましたが、
約4kgと重い上、点滴セットや医薬品、さらに携帯エコーなどと合わせると過重状態でした。
ある日、三栄メデイシスさんの広告を目にした際、これだ!!とすぐに問い合わせ、即決しました。
当時はまだ、パソコン用ソフト(ECG Explorer 500A)しか選択肢がなかったため、
重量1.2kgのモバイルパソコンで使用していましたが、それでも携帯性は格段に向上しました。
今回、待望のアンドロイドタブレットタイプが発売され、即、購入いたしました。
携帯性はさらに向上、往診の他、診療所内のどこへでも持ち運び、記録可能であるため大変重宝しています。
アンドロイドタブレットタイプECGの使用感ですが、携帯性はもちろん、操作性も向上しています。
電極コードは胸部誘導は1本、四肢誘導は2本で構成されており、装着が簡便となっています。
記録は電極コードーアダプタとタブレット端末間をbluetoothで接続し、コードレスで行うため便利です。
タブレット端末はNEC Lavie Tabを同時購入しましたが、ソフトはプレインストールされており、
電源ONからソフト立ち上げ、記録、保存までの時間がECGExplorer 500Aよりも大幅に短縮され、ストレスを感じません。
パソコンとの接続、データ通信も付属コードで簡便ですが、
タブレット端末から直接、プリンタ接続、印刷がさらに容易であると便利だと思いました。
自分自身が循環器医であるため 、普段、解析機能を利用することはありませんが、
プリンタが付属していないことを前提とした使用であれば他社の心電計に劣る点は無く、
医療機関の主力機として、また、予備機として活躍が期待可能と考えております。
三栄メデイシスさんでは、iPadを利用した診療情報の携帯、閲覧サービス(スマートビュアー)を提供していますが、
将来的には、各社電子カルテ機能を持たせたタブレット端末により、
往診、在宅での診療、検査結果の取り込み、管理がさらに容易になることが期待されます。