導入の背景 | クラウドビューアの新規追加 |
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診療科 | 内科 |
導入機器 |
ECG Explorer500X1 PC-ECG クラウドビューア |
連携電子カルテ | エムスリーデジカル |
ペーパーレス・デジタル保存の心電図が欲しくてPC-ECGに決めました。普通のノートPCにPC-ECGをインストールし、ホームセンターで購入したキャスター付きの台に載せて使っています。院内どこでも素早く簡単に心電図検査ができ、そのままデジタル保存できるので大変重宝しています。後述するクラウドビューアと組み合わせると、心電図のOK/NGを診察室のPCから確認できるため、心電図の確認に毎度出向く必要がなくなり、診察に集中できます。
当院はGoogle Chrome上で動くクラウド電子カルテ、エムスリーデジカルを使用しています。PC-ECG用ノートPCにGoogle Driveをインストールし、検査した心電図をJPEG形式で保存するフォルダを作成。診察室PCのChrome上でそのフォルダを参照して、心電図JPEGを確認する手法をとってきました。Chromeはタブブラウザなので、カルテのタブと心電図JPEGのタブを常時隣あわせで開いておいて診療します。心電図JPEGタブには心電図JPEGが順番に並んで行きます。並んだ画像から目視で番号を確認して、手動で目的の画像をダウンロードして患者カルテにアップロードしてきましたが、結構な手間でした。
クラウドビューアを導入後も、カルテのタブとクラウドビューアのタブを隣接で常時開いておくのは上記のやり方と同じです。しかし、クラウドビューアのタブで当日行った心電図検査を一覧で表示、ワンクリックで表示できるようになったので、従来必要だった「画像を特定する手間」「画像をダウンロードしてカルテにアップロードする手間」が省けるようになりました。使ってみて、同一IDの時系列比較が簡単にできるようになったことが最もありがたい点です。
クラウド電子カルテを選択するメリットは、まず、オンプレミス型の場合に不可避の院内サーバー・無停電電源装置の設置、および保守が省けることです。さらに、クラウド電子カルテの方が好きな端末(PCやタブレットやスマートフォン)を選べて台数制限も緩いことが一般的なので、好きな場所に好きな端末を置いて作業できることです。PC-ECGおよびクラウドビューアは電子カルテ端末がインターネットに接続されているクラウド電子カルテをご使用の施設に相性の良いサービスだと思います。
電子カルテを選ぶ際の重要ポイントは事業の継続性です。患者カルテ、レセプトのデータを他のサービスに移し替える作業を想像してみてください。開業して何年も経つと、そんなことは避けたいと思うようになります。現在のシェア、新規開業医におけるシェアを検討して、長くサービスを継続してくれそうな会社を絞り込みましょう。その中から、ご自身の納得のいくサービスを選んでください。