広島県のドクターヘリに当社の心電計「ECG Explorer 500X2」が導入されました。
ドクターヘリとは、医療機器や医薬品を装備し、医師、看護師が搭乗して救急現場等に向かい、救命治療を行う専用のヘリコプターです。広島県では、広島大学病院の谷川攻一教授を中心としたチームによって平成25年5月1日より本格運航が開始されました。発進基地である広島ヘリポート(広島市西区観音新町四丁目)に医師、看護師が待機し、消防機関からの要請により、迅速に救急現場等へ出動、患者を治療するとともに適切な医療機関への搬送を行います。
通常ドクターヘリで使用される医療機器としては、除細動器、人工呼吸器、生体情報モニタなどの医療機器が搭載されています。今回、谷川教授は12誘導心電計である「ECG Explorer 500X2」をドクターヘリに搭載することを決められました。搬送中のモニターとしての1chや2chの心電図だけではなく、12誘導心電図検査を行うことで、心筋梗塞などの迅速な初期診断が可能となり、搬送先での早い段階からの受け入れ準備なども期待でき、患者さまの救命率の向上にもつながると考えられます。
ドクターヘリで使用する医療機器には、高い利便性、本体の小ささ・軽さ、優れた耐久性が求められます。
使用するパソコンは、タフネス性能を重視したパナソニックのタフブック(TOUGHBOOK)を使用することで耐久性についても問題なく使っていただけます。また、広島ドクターヘリでは医療記録や映像の基地病院への伝送を計画されているため、情報端末としてのパソコンを使用できるというメリットも大きなことから、当社の心電計の導入を決めていただきました。
誘導コードについては、へリ内で使用する医療機器について非常にシビアな視点での考えを持たれているスタッフのドクターからも、胸部が1本に繋がっているタイプのコードについて「非常に取り回しが良い」と高い評価を得ています。
そして、本体部分である500X2の心電図アンプは、軽量であり、携帯性に優れ、さらにBluetoothによるワイヤレス接続が可能なドクターヘリに最適な心電計であると言えます。
三栄メディシス ME事業部 担当